夏に多い感染症

2011/7/22 (金) Posted in グロリア創建便り,, 外構工事スタッフの雑談,
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子供に多く見られる病気で、名前の通り、手、足、口の中に水を持った発疹が見られるのが特徴です。ただし、乳児はお尻にも発疹が出る事があります。 2歳以下の子供に多く、4歳位までに、ほとんどの子供がかかります。小・中学校で子供が感染することはほとんどありません。 一度かかると、そのウィルスに対する免疫がでます。 しかし、原因となるウィルスは複数あるので、複数回かかることもあります。  季節的なピークは夏です。 基本的に、学校や幼稚園で通っても構いませんが、プールなどで感染することがあるので、症状が出ている子供はプールに入らせないなど、注意が必要です。  生後1~2カ月の新生児が感染すると重症化する恐れがあるので、家族に手足口病の人が出た時は要注意です。 必ず医師に申し出て、指示に従って下さい。

<症状>

発熱、食欲低下、倦怠感、口内の痛みなどが伴います。ウィルス感染から発症までの潜伏期間は3~5日です。 初期症状では、口内に痛みを感じるだけですが、1~2日後に手足に発疹が出てきます。 手足はあまり痛まず、口内が痛むのも特徴です。  物を食べる時にしみる事が多いため、食欲が低下することもあります。 見た目の症状として最初に現れるのは、口内の白い点々。その後、歯ぐき、舌、喉、手のひら、手の甲、手、足の指の間、足の裏などに同様な点々ができ、水疱に発達していきます。

<原因>

主に「コクサッキーA16ウィルス」と「エンテロウィルス」というウィルスが原因で起こります。 これらのウィルスの感染経路には、保持者のつばなどからうつる飛沫感染と、便からうつる経口感染があります。水疱から直接感染する場合もあります。 便による感染力は長く保持され、2~4週間にわたってウィルスが排出されるので、排便後はしっかり手洗いする必要があります。 子供が感染した場合は、保護者もきちんと手洗いをしましょう。

<予防>

家に帰った時や食事前のうがい、手洗いを励行します。手で鼻や口を触る時にうつりやすいため、マスクが予防に役立ちますが、暑い季節の着用は難しいので、必要以上に鼻や口を手で触ることを避けましょう。 咳がでる場合は、人にうつさないため、マスクを着用してください。

<診断と治療>

ほとんどが、発疹の範囲と特徴を見るだけで確定できます。 特効薬はありません。発疹も1週間~10日程度で自然治癒するため、特に治療は行いません。 口内炎の痛みによって食欲が低下した場合、食事は無理のない範囲で取ればよいでしょう。 ただし、水分補給は大切です。 口の中が痛い時は、温かいものよりも、冷たい飲料の方が飲みやすくなります。 回数を分け、少量ずつ取るように努めることがポイントです。年齢・体重にもよりますが、1日1L程度の水分を目安に補給しましょう。 尿が12時間以上出ない場合や、1時間に4、5回の嘔吐を繰り返す場合は、早めに受診してください。点滴などによる水分補給が必要な場合もあります。

<合併症>

合併症には注意が必要です。「38℃以上の高熱が、2日以上続く」に加えて「ぐったりしてる」「嘔吐を繰り返す」「頭痛を訴える続ける」などの症状がある場合は、髄膜炎や脳炎を起こしている可能性があるので、すぐに受診しましょう。 髄膜炎、脳炎にも特効薬はありませんが、早めに安静にすることで症状を軽く抑えられます。入院による経過観察が必要な場合もあります。 このほか、心筋炎や、小脳失調症などの合併症を引き起こすこともあります。 手足口病の症状である発疹や微熱以外に異常を見つけた時は、速やかに受診しましょう。

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